英語の勉強のしかた

Q:

最近英文を読んでても全然頭の中に入ってこない状態が続いてる感じなんですけど、何が原因かわかりませんか?

やっぱり疲れとかも関係してくるんですか?

A:

集中力は落ちているのでしょう。ただ、その原因まではわかりません。疲れもあるだろうし、睡眠時間が足りていないとか、あるいはたんなる加齢のせいかもしれない。まだ若いだろうと思っていても、十代の頭と二十代の頭ではやはり疲れかたが違いますよ。

ただし、知っておいてほしいのは「集中できない状態で勉強する」「内容が半分ぐらいしか理解できないでも、とにかく無理矢理頭に詰め込む」というフェーズの大切さ。

英語のネイティブスピーカーだって、いつでも頭がクリアな状態で話したり聞いたりしているわけではない。集中力がいつもと比べて50パーセントぐらいになっていたとしても、ひととおりのコミュニケーションができているわけです。

英語ができるようになる、ってことは、自分の集中力がいつもに比べて落ちていても、ネイティブスピーカー並みとはいかないまでも、ある程度はコミュニケーションができる、ってことでもあります。

そのためには、「自分の頭がきちんと働いていない」と感じているときであっても、無理矢理英文を読んだり、なんとか理解しようという努力が必要になってきます。

べつのいいかたをすると、「意識」ではなく「無意識」に勉強させる、というのかな。意識がまともに働いていない状態でも、無意識に聞き取りをしたり字面を眺めたりすることによってなんとか内容を理解しようとする心がけを持つことが大事です。

その2:論理的に書く

論文の構造はきわめて単純で、

通説の否定(SはAではない)

その理由(なぜなら…だからだ)

自説の主張(SはじつはBである)

その理由(なぜなら…だからだ)

というものです。

(例)アメリカ演劇にリアリズムを持ち込んだのはユージン・オニールではない。オニールはむしろメロドラマの作家であった。

しかしふつうは

「(通説)というのは誤っている。(自説)が正しい」

というように声高に主張することはできません。

通説の誤りが誰の目にも見て明らかであるときはこう言えますが、たいていの場合、通説はある程度説得力を持っているから通説になるのです。また、自説がきわめてオリジナルなものであれば人はなかなか納得してくれないでしょう。

したがって、自説の主張とは、通説の正しさをある程度認めたうえで、それを修正する、というかたちになることが多いのです。具体的には以下のような方法があります。

適用範囲を限定する

そのような場合には

「たしかに(通説)にも見えるが、しかし(自説)とも考えられる」

「なるほど…のときには(通説)ということは言えるかもしれないが、…のときには(自説)である」

評価基準

返却されたレポートには以下のような評価が与えられます。点数に換算すると、右の数字のようになります。

A+100点

A 90点

A- 80点

B+ 75点

B 70点

B- 65点

C+ 60点

C 55点

C- 50点

D 50点未満(不合格)

音声ファイルアーカイブ

American Rhetoric: Online Speech Bank

歴史上有名な演説や大統領の就任演説などが聞け、そのTranscriptsも無料で入手することができる。三省堂の高校英語教科書にも載っている Martin Luther King, Jr.の “I Have a Dream” もある。George W. Bush が9.11同時多発テロ後にアメリカ国民に呼びかけた演説などは生の彼の声であるし、平易な現代英語なのでリスニングの勉強にも役立つだろう。

インターネットラジオを聴いてみる

BBCラジオ

英国の公共放送BBCのラジオ放送が聴ける。音楽番組も多いが、Radio 4あるいはFive Liveを選ぶとニュースやトーク番組を聞くことができる。Windows Media PlayerもReal Playerも用いない独自形式(BBC Radio Player)で配信しているが、番組によってはMP3でダウンロードできるものもある。

NPR

合衆国に存在する760以上の非商業公共放送局が共同で立ち上げているサイト。News, Politics & Science, Business, Books, Arts & Culture, Diversionsなどさまざまな分野を選ぶことができる。また、有料でTranscripts(読まれた原稿)も入手することができる。

Live365.com

「世界最大のインターネットラジオネットワーク」と称するだけあって、きわめて多数のインターネットラジオ局がここからリンクされている。その多くは音楽番組中心だが、Stations by GenreからCollege、CommunityあるいはComedyを選ぶとニュースやトーク番組や物語を中心に配信しているラジオ局にたどりつくことができる。

インターネットラジオとは

インターネットを通じて配信される音声放送(「インターネットラジオ」)の大半は音楽が中心だが、ニュースやトーク番組や物語を聴くこともできる。リスニングの力をつけるために聴いてみよう。

なお、ほとんどの大手ラジオ局では、Windows Media Player (WMP) かReal Playerをインストールしないと番組を聴くことができない。これはラジオ局がこれらのアプリケーションがサポートするファイル形式で音声放送を配信しているためである。

Windows Media Playerの入手先

Windows Media ダウンロード センター

(Windowsには標準で添付されている。Windows XP用、Mac OS X用など、使用するOSごとにダウンロード先が異なるので注意して選ぶ)

Real Playerの入手先

real.com

(無料のものと有料のものがあるので注意。無料のもので十分なので、ダウンロードするときは右上に目立たないように「無料のReal Player」とあるボタンをクリックする)

しかし、比較的小規模のラジオ局(アマチュアによる運営のラジオ局も多い)では、インターネット上もっとも流通している音声ファイルであるMP3というファイル形式で配信しているものもあり、これらはWMPやReal Playerでは(デフォルトのままでは)再生できない。

MP3で配信されるファイル形式をデフォルトでサポートしているアプリケーションにApple社のiTunesがある。Macintoshのコンピュータには標準で添付されているが、Windowsでも無料ダウンロードが可能である。(ちなみにWindowsにはWinampという有名なMP3プレイヤーがあるが、デフォルトではインターネットラジオを聴くことができないのでiTunesを勧める。)

iTunesの入手先

アップル – iLife – iTunes – ダウンロード

iTunesでは、あらかじめジャンル別に登録されたインターネットラジオ局を選んで聴くことができるようになっている。PublicあるいはTalk /Spoken Words のジャンルを選び、適当なニューズを聞くとよい。詳細は以下のリンク先を参照すること。

「Apple オンラインチュートリアル 活用編Vol. 13 iTunes をさらに活用する」

Windows Media Playerにも(iTunesと比較すると数は少ないが)「おすすめのラジオ局」が登録されている。詳細は以下のリンク先を参照すること。

「Windows XP: Windows Media Player – 初級編 – インターネット ラジオを聴く」